コーティング材料とコーティング手順
1.使用するコーティング材料
(1)鉄剤(鉄粉+焼き石膏)(粉美人2.2Kg/10a分)
(2)モリブデン剤 ( もみ 化 げ 粧 /10a分)
2.コーティング手順
浸種
使用する種子 乾もみ4Kg(面積は1反用)(10a)
浸種する 積算50℃を目標にする 終了後は「すのこ」の上に30分~60分程度放置し水が頻繁にたくらない程度にする
内部の籾は水を含んでいる程度とする
鉄コーティング
鉄剤(鉄粉+焼き石膏)を使用する (粉美人2.2Kg/10a分)
鉄コーティング方法(今までの鉄コーティングと同様)(コーティングマシーンでも同じと推定)
①「まぜ太郎」に浸種済みの種子を投入
②「まぜ太郎」を回転させる
③ 鉄剤を3回に分けて投入する
④ 必要に応じて背負い動噴で霧を吹き付ける(種子の周りの水分を見極めながら)
⑤「まぜ太郎」の回転を止めて確認する
仕上がった物が下の写真です

鉄コーティング終了
鉄コーティング終了後引き続きモリブデンコーティングを行う
モリブデン剤( もみ 化 げ 粧 しょう/10a分)
①「まぜ太郎」を回転させる
②モリブデン資材を3回に分けて投入
③ 必要に応じて背負い動噴で霧を吹き付ける(種子の周りの水分を見極めながら)
④「まぜ太郎」の回転を止めて確認する
仕上がった物が下の写真です

モリブデンコーティングが終了し種籾はWコーティング籾になった
種子のイメージは下記を参照願います

「Wコーティング種子」のイメージ図
3. 乾燥
① 下記写真のように苗箱にどんぶり1杯程度のコーティング後の籾を広げて乾燥する
② 苗箱の数は11~12枚程度になる
③1昼夜程度乾燥させる
(1昼夜で焼石膏は実用強度に達する)
積算50度程度の籾使用のため、乾燥は数ヶ月おいても発芽は良いと推定

Wコーティング後の乾燥風景
しかし、Wコーティング播種のオススメはWコーティング終了して24時間後に播種する事を推奨(発芽を早くし雑草との生育差をなくすため)(除草に対して有利)
4. 播種
播種機はクボタ製EP4-TCを使用した
田んぼに溝をつける為機械を改造した(表面播種の場合は機械の改造なしでOK)
フロート部分に溝切り用部品を4箇所 播種部分の前に来るように取り付けた
種子は乾燥が十分でないため1時間以内に播種し 種子の温度が上がって種子が不良とならないように早目に播種を完了する
田んぼに播種されれば温度が上がって種子が死ぬようなことはない 実施済み